昭和からの遺言

これは、倉本聰さんのエッセイのタイトルです。でも、これを読んで、自分の中にも、似たような感覚があるなと思いました。なので、その想いを少し書いてみようと思います。

昭和を経験した人間は、少なからず、いい時代を経験させてもらったなという実感があると思います。特に、昭和の30年代、40年代は、日本の長い歴史の中でも、活気に満ち、幸せ感の充満していた時代のように思います。そして、昭和生まれは、その後の、日本の凋落ぶりも見ることになりました。昭和の後半から平成にかけて、日本は、本当に変わりました。日本人の中にあった「心」が、どんどん失われていくような、虚しささえ感じます。

昭和が終わりを告げた年から、2年ほどして、私たちはニュージーランドに移住をしましたが、その頃まだ、世の中には、ケータイもインターネットもありませんでした。パソコンですら、今よりずっと幼稚なレベルのものでしたから、この30年くらいの間に、私たちの生活が、急激に変わったということです。こういう短期間に急激に変化したとき、失うものも大きいと思うのです。

昭和の人が持っていた、人情や人の繋がりは、今もありますか。人は、明るい未来を信じて、幸せに生きていますか。競争よりも、お互いを助け合うという精神は、今もありますか。生活が便利になって、私たちの精神は、ゆとりを持つようになりましたか。コミュニケーション技術が発達して、人と人の距離は、近くなりましたか。医学が発達して、病気の人は減りましたか。美味しい食べ物が、いっぱい作られて、私たちは、健康になりましたか。

もしも、失ったものの方が大きいと感じるのだったら、私たちは、もう一度「昭和」を振り返って見ることも必要かもしれませんね。原点から外れていないかどうか。

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