お金のこと

有機生活を考えるうえで、重要であるお金のことを少し書いてみようと思います。

私たちは、お金のことについて、知っているようで、実はよく分かっていません。「THRIVE」のビデオでも説明されていますが、世界のお金のほとんどは、特定の金融資本家の人たちに握られています。例えば、アメリカの連邦中央銀行FRBは、アメリカ政府の持ち物ではなく、ロスチャイルド家の個人が所有している銀行です。ここが米ドルを印刷する権利を持っていて、アメリカ政府に貸し出しています。イギリス中央銀行も同じ持ち主のもので、やはり同じようにポンドを印刷する権利を持っています。

お金は、もともと物々交換から始まった経済を、交換し易い手段として媒介にしたものでした。貴重なものがお金として使われ、金・銀・銅などの金属が使われ、古銭では、通貨そのものが価値を持っていました。紙幣は、この重くて持ち運びに不便な硬貨の弱点をカバーするために発明され、硬貨を預かった証書の意味合いで使われていたのです。しかし、1971年に、ニクソン大統領が、米ドルの金との交換を停止して以来、米ドルすら、ただの紙切れになってしまったのです。

現在のお金が価値を持っているのは、「信用」というもののみに裏付けられたもので、この信用がなくなったとき、お金は本当の紙切れになってしまいます。銀行は、このお金をかってに作り出す「権利」を得ています。1万円の現金を持っていれば、10万円を貸し出してもいいことになっています。つまり、9万円をかってに作り出してもいいということです。この9万円を人に貸し、そのお金が回りまわって、銀行に入ってくると、全部で10万円の持ち金になりますから、今度は、90万円を貸し出すことができます。こうして銀行は、「無」から「有」を作ってきました。

現在、世界で毎日2兆ドルのお金が動いていますが、その90%は、物やサービスの提供と無関係なマネーゲームのために動いているお金です。また、私たちが買っているものの、20~40%は、金融に支払われているコストと言われています。

ネバーエンディング・ストーリーの作者、ミヒャエル・エンデは、小説「モモ」の中で、時間泥棒に身も心も奪われてしまった人々をモモが救い出す姿を書きましたが、エンデが訴えようとしたのは、実際には、時間ではなく「お金」です。このことは、「エンデの遺言」の中に記されています。お金が普及すればするほど、私たちのエゴは、限りなく大きくなり、「モア・アンド・モア」教の信者になってきています。現在お金で世界を支配しようとしている人たちにとっては、とても都合の良い図式です。しかし、現実世界には、モモはいませんので、私たち自身でそこから抜け出すしかないのです。

現在の経済システムの問題を解消する動きは、さまざまな形で出始めています。コミュニティや、地産地消にローカルマネーを加えた動き、プラウトのような新しい社会システムなど、大きさも内容もさまざまですが、今のバーチャルな金融に比べれば、もっと実践的で地に足が着いたものかも知れません。

人間にエゴがある以上、今の経済システムから抜け出すことは、容易ではありません。人間のエゴがなくなり、スピリチュアリティが高まったときが、本当の意味で、新しい社会システム、新しい経済システムが生まれるときです。それは、遠い先のことではないような気がします。私たちは、人類史上初めての、大きな変換期にさしかかっているのかも知れないのです。

money01先日、テレビでヤップ島の石貨の話がありました。中で、島民に現在キャッシュとして使っている米ドルと石貨の違いは何ですかと聞いたところ、「一目で価値がわかるようなものは、アメリカのお金で払う。しかし、愛情や詫びる気持ち、お礼や尊敬の心など、価値が計り知れないときは、石貨で払う。」との答えでした。石貨は、そうした遠い昔の人間が持っていた「価値」の本質を考えたとき、今のお金では支払うことができない限界のようなものを訴えているような気がします。

私たちは、今の生活を支えるために、現在のお金がなくてはならないものだという錯覚にとらわれていますが、実際、コミュニティや助け合い、ボランティアなどの活動を進めていけば、今のお金以外に私たちの暮らしを支えるシステムはありそうな気がするのです。ローカルマネーは、そういう新しい流れの中で生まれてきた、新しい「お金」であると言えます。

私たちの住むナティモティには、ほとんどお金を使わないで生活している人も少なくありません。この地域のモトゥエカや近くのゴールデンベイには、地域通貨も既に利用されています。経済破綻が進むアメリカでも、地域通貨の活用が増えてきているそうです。私たちは、「お金」ということに関しても、新しい時代に入りつつあるのではないでしょうか。

 

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